愛知県は、北は長野・岐阜、東は静岡、西は三重に接し、中部地方の南西部に位置して太平洋に面する県である。平均高度は205m、最高地点は北設楽郡豊根村と長野県下伊那郡根羽村にまたがる茶臼山の1,416mである。
気候の特徴は、夏は高温多湿でとても蒸し暑く、冬は伊吹おろしという乾燥した冷たい風が吹いて体感温度が北日本並みに低下することもあるものの、基本的には乾燥した晴天の日が多い。年間平均気温は京都・岐阜岡山・三重と同じく全国21位の16.1℃で、年間日照時間は全国4位の2,255時間、年間降雨量は全国 26位の1,506mmである。
県庁所在地は名古屋市。
人口は約750万人で、うち25歳以上のサイクリング人口は392,000人であり、25歳以上人口100人あたりの数は全国12位である。
1.愛知県の競輪場
愛知県には2つ競輪場がある。名古屋市中村区の「名古屋競輪場」と豊橋市の「豊橋競輪場」である。
名古屋競輪場は、施設所有および主催は愛知県と名古屋市による一部事務組合「名古屋競輪組合」。競技実施はJKA中日本地区本部中部支部。車券販売のウェブサイトはKドリームスで、電話投票の競輪場コードは42#。マスコットキャラクターはコアラの「くるくる」である。
一方、豊橋競輪場は、施設所有および主催は豊橋市。競技実施はJKA中日本地区本部中部支部。販売サービスはチャリロトで、電話投票の競輪場コードは45#。イメージキャラクターはうさぎをイメージした「リンリン」、マスコットキャラクターは「まくる君シリーズ」である。
2.愛知県出身の選手
愛知県出身のロードレース選手には、大府市出身の早川朋宏がおり、マウンテンバイク選手には田原市出身の小笠原崇裕や春日井市出身の清水一輝、それにシドニー五輪日本代表で全日本チャンピオン2回の鈴木雷太(岡崎市出身)、さらにジュニアオリンピック金メダリストの岡田由佳子(豊橋市出身)がいる。
また、競輪選手には、名古屋市出身の吉田敏洋、一宮市出身の一丸安貴・猪子真実、豊橋市出身の富永益生・金子貴志(スプリント、アジア・チャンピオン)、名古屋市出身の近藤龍徳・濱口高彰(三重県出生)、安城市出身で第28回アジア自転車競技選手権大会、ジュニア短距離三冠の深谷知広、豊川市(旧・一宮町)出身で世界選手権自転車競技大会銀メダリスト・銅メダリストの松井英幸、阿久比町出身の竹内雄作などがいる。
3.愛知県の自転車道・サイクリングコース
愛知県における大規模サイクリングロードは、豊橋市東細谷町~田原市伊良湖町を結ぶ総延長54.8kmの「渥美サイクリングロード(別名・田原豊橋サイクリングロード)」、豊田市荒井町~安城市藤井町を結ぶ総延長36.3kmの「豊田安城サイクリングロード」、愛知県知多郡武豊町~愛知県大府市吉田町を結ぶ総延長31.1kmの「知多半島サイクリングロード(別名・武豊大府サイクリングロード)」などがある。
また、その他、2005年開催の愛知万博の際に建設された長久手市の公園内にある全長5.1kmの「愛・地球博記念公園サイクリングロード」、名古屋市西区にある庄内緑地公園内のサイクリングロード「庄内緑地サイクリングロード」、富浜緑地から楠緑地を結ぶ全長17.7kmの弥富市にある「名古屋港サイクリングロード」などロードレーサーに人気のコースも数多い。
4.愛知県の自転車イベント
ロードバイクで公道レースをたっぷり堪能できるエンデューロ「ツール・ド・新城」、愛・地球博記念公園を舞台にしたロードレース「ツール・ド・モリコロパーク」、犬山産業振興祭をはじめとする様々なイベントや地元B級グルメなど犬山を自転車でめぐる「自転車散歩inいぬやま」、長久手市にあるモリコロパークを自転車で駆け抜ける「モリコロパークサイクルフェスティバル」、新城奥三河をベースに地図上に落とし込まれたチェックポイントを自由に巡りポイントを競うサイクルロゲイ二ング形式の「PEDAL MARK(ペダルマーク)」、ロードバイクでなくても参加可能な「ええじゃないか豊橋サイクルフェスティバル」など、愛知県では様々なバイクイベントが開催されている。