群馬県は、北は福島と新潟、東は栃木、南は埼玉、西は長野に接し、海に面さない関東地方の北西部にある県である。平均高度は740m、最高地点は栃木の最高地点と同じで、群馬県利根郡片品村と栃木県日光市との境界にある日光白根山（にっこうしらねさん）の2,578mである。

気候の特徴は、標高差が大きいため他の関東地方の都県と比べて気候差が大きく、日本海側気候・中央高地式気候・太平洋側気候の3つに区分されている。県の年間平均気温は14.9℃と全国28位、年間日照時間は全国2位の2,344時間、年間降雨量は全国34位の1,396mmである。

県庁所在地は前橋市。
人口は栃木県とほぼ同じ約195万人だが、うち25歳以上のサイクリング人口は栃木県よりも多い128,000人と、25歳以上人口100人あたりの数は全国4位である。

1.群馬県の競輪場

前橋市には前橋競輪場がある。主催は前橋市で、競技実施はJKA東日本地区本部関東支部。現在はヤマダグリーンドーム前橋を本開催時の主会場として使用している。車券販売のウェブサイトはKドリームスで、電話投票における競輪場コードは22#である。

2.群馬県出身の選手

群馬県出身の競輪選手は数多く、世界選手権銀メダリストの稲村成浩や日本競輪選手会・初代理事長の菊池宣次、ローマ五輪代表の久保村寛を始めとし、阿久津開司、稲村雅士、稲村好将、金子真也、木暮安由、木村実成、後閑信一、新谷隆広、鈴木保巳、高橋光宏、田中博、手島慶介、兵藤一也、福島正幸、町田克己、松島伸安、矢口啓一郎などがいる。

3.群馬県の実業団

群馬県には全日本実業団自転車競技連盟（JBCF）に登録し、2018年Jプロツアーに参加しているチームがある。群馬県前橋市を本拠地とする群馬県初の地域密着型プロロードチーム「群馬グリフィン・レーシングチーム」である。チーム名は鷲の上半身にライオンの下半身をもつ伝説上の生物グリフィンにちなみ、力強さと自由を象徴している。創設年は2015年、種目はロードレース、格付けはUCIコンチネンタルチーム。2018年現在は群馬県を代表するプロロードレーサー狩野智也がキャプテンを務めている。

4.群馬県の自転車道・サイクリングロード

群馬県における大規模サイクリングロードは、群馬県高崎市浜尻町～群馬県伊勢崎市若葉町を結ぶ全長42.5kmの「高崎伊勢崎自転車道」、群馬県桐生市錦町～栃木県栃木市藤岡町藤岡を結ぶ総延長38.2kmの「渡良瀬川サイクリングロード（別名「桐生足利藤岡自転車道」）」、埼玉県久喜市栗橋～群馬県渋川市金井を結ぶ全長90.9kmの「利根川自転車道（旧称「玉村渋川自転車道」）」などがある。

5.群馬県の自転車イベント

群馬県では160kmを8時間以内に走るセンチュリーライドは開催されていないものの、距離50km・累計標高差1,300kmの「東吾妻むかし道MTBライド」、記録狙いの方にもレジャー感覚の方にもどちらもお勧めできる「ほたか牧場MTB20時間耐久（ゆるゆる）レース」、ヒルクライムビギナーや女性にも最適な距離19.8km・標高差1,010m・平均勾配5.1％の「嬬恋・万座ハイウェーヒルクライム」、「グランフォンド軽井沢」の姉妹大会として開催されている「グランフォンド嬬恋」、アマチュアサイクリストの大会「日光白根ヒルクライム」、平成30年に4年ぶりに再開された「ツール.ド.草津」など、様々な自転車のイベントが開催されている。

6.群馬県のヒルクライム

群馬県には挑戦すべきヒルクライムがいくつもある

赤城山ヒルクライム（前橋市）、鉄道文化経由の碓氷峠（安中市・長野県北佐久郡）、車坂峠ヒルクライム（吾妻郡・長野県小諸市）、志賀高原経由の渋峠・山田峠（吾妻郡・長野県下高井郡）、草津経由の渋峠・山田峠（吾妻郡・長野県下高井郡）、神流経由の十石峠（多野郡・長野県南佐久郡）、多野経由の土坂峠（多野郡・埼玉県秩父郡）、高崎経由の二度上峠（高崎市・吾妻郡）、榛名湖コースの榛名山ヒルクライム（高崎市）、
鉄道文化経由の碓氷峠（長野県北佐久郡・群馬県安中市）、車坂峠ヒルクライム（長野県小諸市・群馬県吾妻郡）、志賀高原経由の渋峠・山田峠
（長野県下高井郡・群馬県吾妻郡）、草津経由の渋峠・山田峠（長野県下高井郡・群馬県吾妻郡）である。