広島県は、北は鳥取・島根、東は岡山、西は山口と接し、瀬戸内海の中部にのぞむ県である。平均高度は412m、最高地点は恐羅漢山の1,346mである。
気候の特徴は、北部は日本海側気候で豪雪地帯、それ以外は瀬戸内海式気候である。年間平均気温は神奈川と同じ全国19位の16.2℃で、年間日照時間は全国21位の1,980時間、年間降雨量は全国25位の1,573mmである。
県庁所在地は広島市。
人口は約280万人で、うち25歳以上のサイクリング人口は130,000人であり、25歳以上人口100人あたりの数は全国19位である。
1.広島県の競輪場
広島県には競輪場が1つある。広島市南区宇品海岸にある広島競輪場である。
広島競輪場は、施設所有および主催は広島市で、土地所有は中国財務局および広島市。競技実施はJKA西日本地区本部中国四国支部。電話投票の競輪場コードは62#。マスコットキャラクターは「ひろしまぴーすけ」。
2.広島県出身の選手
広島県出身のロードレーサーは多く、インターマックス代表の今中大介・2006年ドーハアジア競技大会自転車競技日本代表の岡崎和也・アテネオリンピック日本代表でドーハアジア競技大会自転車競技優勝の唐見実世子は広島市出身、ドーハアジア競技大会自転車競技日本代表の西谷泰治は安芸郡坂町である。
また、2010年アジア大会2位の女子BMX選手の三輪郁佳は東広島市出身であり、競輪選手には、1995年新人王の金山栄治、1979年新人王の木村一利、史上2人目の1000勝達成を果たした古田泰久、BMXレース2004年日本チャンピオンの西岡拓朗、他、工正信、竹内翼、戸田みよ子、西野忠臣、前反祐一郎らがいる。
3.広島県の実業団
広島県には全日本実業団自転車競技連盟(JBCF)に登録し、2058年からJプロツアーに参加しているチームがある。「VICTOIRE広島(ヴィクトアール広島)」である。チーム名のVICTOIRE(ヴィクトワール)はフランス語で「勝利」の意。チームカラーはオレンジで、マスコットキャラクターはもみたまボーイ。運営は広島市に本社を構える「CYCLE LIFE株式会社」である。
4.広島県の自転車道・サイクリングコース
広島県における大規模サイクリングロードには、尾道市向島町津部田~尾道市瀬戸田町垂水を結び、本州から四国の離島島々をつなぐ壮大なルート37kmの「しまなみ海道サイクリングロード(別称・向島因島瀬戸田サイクリングロード、瀬戸内海横断自転車道)」などがある。
他にも、広島県ではwebサイトにてサイクリングコースが紹介されている。
上記「しまなみ海道サイクリングロード」の他、7つの島と7つの橋を走る約31kmの「とびしま海道サイクリングロード」、瀬戸内海沿いの海岸線を走るシーサイドコース約82km「さざなみ海道サイクリングロード」、海沿いの緩やかなコースからヒルクライムまでと多彩なコース約70km「かきしま海道サイクリングロード」、獲得標高約1,900mで総延長およそ187km「やまなみ街道サイクリングロード」、広島の北西部をぐるっとまわるロングサイクルコース約144kmの「やまがたサイクリングロード」である。
5.広島県の自転車イベント
広島県ではロードバイクを始め様々な自転車のイベントがいくつも開催されている。
サイクリストの聖地・しまなみ海道を走る1泊2日の合宿型イベント「しまなみ海道サイクル合宿」、女性のシクロクロスイベント「シクロ女子旅」、郷土の食の楽しみを合わせたグルメライドイベント「ツールドひろしま安芸高田」、初級者・中級者以上向けの「フルーツライドみはら」、広島県三次市・庄原市と島根県奥出雲町・雲南市・飯南町の2県5市町にまたがる全長約124kmの「道の駅グルメライドin中国山地」、ジュニアの育成に焦点化している「もみじサイクルロードレース」、瀬戸内の名勝地野呂山の頂上を目指すタイムトライアルサイクリング「バイシクルミーティング in 野呂山」、20年以上の歴史を誇る広島県立中央森林公園サイクリングロ-ドで開催される「西日本チャレンジサイクルロードレース」などがある。
6.広島県のヒルクライム
広島県には挑戦挑戦すべきヒルクライムが2つある。
比婆山経由の立烏帽子山(広島県圧原市)と、湯来ヒルクライム(広島県広島市)である。