三重県は南北に長く、北部から西部は愛知・岐阜・滋賀・京都・奈良・和歌山に接し、近畿地方の東部に位置する県である。平均高度は245m、最高地点は奈良県と三重県の県境にある大台ヶ原山(おおだいがはらやま)の1,695mである。
気候の特徴は、三重県南北に長く山岳地帯や盆地など多彩な地形を持つため、太平洋側気候や内陸性気候など各地域によって気候が様々であり一概に言えない。年間平均気温は京都・愛知・岐阜・岡山と同じく全国21位の16.1℃で、年間日照時間は全国12位の2,142時間、年間降雨量は全国24位の1,589mmである。
県庁所在地は津市。
人口は約180万人で、うち25歳以上のサイクリング人口は64,000人であり、25歳以上人口100人あたりの数は全国33位である。
1.三重県の競輪場
三重県には2つ競輪場がある。四日市市の「四日市競輪場」と松坂市の「松坂競輪場」である。
四日市競輪場は、施設所有および主催は四日市市で、競技実施はJKA中日本地区本部中部支部。車券販売のウェブサイトはKドリームスで、電話投票の競輪場コードは48#。もともとは1929年に霞ヶ浦競馬場として開設されたものだったが、1952年に競輪場として改装。そのため場名は霞ヶ浦競輪場で、「四日市競輪」は開催自体の通称として用いられていた。しかしその後、1976年より四日市市が施設を所有するようになって1994年4月から「四日市競輪場」が正式な場名となった。マスコットキャラクターはクジラの「フォーリン」。
一方、松坂競輪場は、施設所有および主催は松阪市で、競技実施はJKA中日本地区本部中部支部。電話投票の競輪場コードは47#。イメージキャラクターは牛の「マック」と「マッキー」。
2.三重県出身の選手
三重県出身の競輪選手には、2018年現在日本競輪選手会理事長の佐久間重光が桑名市出身である。また、四日市市出身の浅井康太や松坂市出身の海田和裕、その他、倉野隆太郎、柴崎淳、柴崎俊光、須田一二三、萩原操、半田弘之などがいる。
3.三重県の自転車道・サイクリングコース
三重県における大規模サイクリングロードは、松阪市京町~伊勢市本町を結ぶ全長41.2kmの「松阪伊勢自転車道」、志摩市磯部町~志摩市大王町を結ぶ全長18.4kmの「磯部大王自転車道」などがある。
ただし、松阪伊勢自転車道は案内が少ないため地図持参でも全線走破は困難とあって、サイクリングに利用する人は少ないのが現状のサイクリングロードである。
その他、三重県には、鈴鹿市・高岡町~弓削町にかけて鈴鹿川河川敷を利用したサイクリングロード総延長5.7kmの「鈴鹿川サイクリングロード」、津市・鳥居町~納所にかけて安濃川の河川敷を走る総延長2.7kmの「安濃川自転車道」、および志摩半島サイクルコース各種など、ロードバイクで走るにはもってこいのコースがいくつもある。
4.三重県の自転車イベント
三重県には自転車のイベントが多くあり、ドライブイン鳥羽駐車場〜伊勢志摩スカイライン頂上にかけての総延長8.7kmの「伊勢志摩スカイラインヒルクライムレース」、志摩市で開催される「R260ロードフェスタ」、菰野町と滋賀県甲賀市を結ぶ山岳道路の鈴鹿スカイライン(国道477号)が舞台となる「菰野ヒルクライムチャレンジin鈴鹿スカイライン」、激坂の八鬼山や矢野川峠を含む77㎞コースを走る「サイクルデイin熊野」、鈴鹿サーキットで行われる「スズカウインターエンデューロ」、同じく鈴鹿サーキットコースが舞台の国内最大級の自転車耐久レース「スズカ8時間エンデューロ」など、ロードレーサーの集うイベントが数多い。
5.三重県のヒルクライム
三重県には挑戦挑戦すべきヒルクライムが多くある。
岐阜経由の二ノ瀬峠(岐阜県海津市・三重県いなべ市)、西高経由の御斉峠(三重県伊賀市・滋賀県甲賀市)、菰野ヒルクライム(三重郡 )、度会経由の剣峠(度会郡・伊勢市)、岐阜経由の二ノ瀬峠(岐阜県海津市・三重県いなべ市)、南伊勢経由の藤坂峠(度合郡)、ドライブウェイ経由の大台ヶ原(奈良県吉野郡・三重県多気郡)、上北村役場経由の大台ヶ原(奈良県吉野郡・三重県多気郡)である。