岡山県は、北は鳥取、東は兵庫、西は広島と接し、中国地方の南東部に位置する県である。平均高度は321m、最高地点は兵庫県宍粟市と岡山県美作市にまたがる後山1,345mである。
気候の特徴は、北部の中国山地沿いは日本海側気候に属していて豪雪地帯にも指定されているが、南部の平野地帯は瀬戸内海式気候である。年間平均気温は京都・愛知・岐阜・三重同じく全国21位の16.1℃で、年間日照時間は全国23位の1,973時間、年間降雨量は全国で2番目に少ない1,143mmである。
県庁所在地は岡山市。
人口は約190万人で、うち25歳以上のサイクリング人口は86,000人であり、25歳以上人口100人あたりの数は全国20位である。
1.岡山県の競輪場
岡山県には競輪場が1つある。玉野市にある玉野競輪場である。
和歌山競輪場は、施設所有および主催は玉野市で、競技実施はJKA西日本地区本部中国四国支部。販売サービスはチャリロトで、電話投票の競輪場コードは61#。マスコットキャラクターはユニークな顔の競輪選手をイメージした「ガッツ玉ちゃん」であり、「ガッツ玉杯」が開催されている一方で、岡山県には桃太郎伝説が伝わっていることにちなみ「桃太郎杯」も開催されている。ちなみに、投票発券機で投票締め切り前に流れる音楽は、演奏のみの童謡「桃太郎」である。
2.岡山県出身の選手
戦前の自転車競技選手では、玉島(現・倉敷市)出身の出宮順一が有名である。1936年8月に開催されたベルリンオリンピック日本代表選手に選出されたが、開会式には参加できたものの役員の登録ミスでレースに出場できなかった悲劇の選手である。
9歳で世界選手権日本代表に選出されたBMXの選手・長迫吉拓は笠岡市出身である。
そして、岡山県出身の競輪選手は全国的にも多く、倉敷市出身の石丸寛之・岩津裕介・高木真備・重光啓代・筒井裕哉、玉野市出身の、小橋正義・豊田知之・三宅愛梨・三宅伸・三宅勝彦・三宅玲奈、美咲町出身の本田晴美、元広島東洋カープ投手で津山市出身の石本龍臣、元BMX日本王者で笠岡市出身の黒田淳、他にも柏野智典、片岡克巳、筒井敦史、松枝義幸、松本信雄らがいる。
3.岡山県の自転車道・サイクリングコース
岡山県における大規模サイクリングロードは、岡山市北区伊島町~総社市中央2丁目を結ぶ22.3kmの「岡山総社サイクリングロード(別称・吉備路サイクリングロード)」、岡山市北区新庄下~加賀郡吉備中央町吉川を結ぶ30.1kmの「吉備高原サイクリングロード(別称・岡山賀陽サイクリングロード)」、真庭市蒜山下長田の28.9km「蒜山高原サイクリングロード(別称・八束川上サイクリングロード)」、備前市西片上~久米郡美咲町吉ヶ原を結ぶ34.2kmの「備前柵原サイクリングロード(片鉄ロマン街道)」などがある。
4.岡山県の自転車イベント
岡山県ではロードバイクのイベントがいくつか開催されている。
大規模林道からダルガ峰林道に続く坂が舞台となる「ヒルクライムinダルガ峰」、ママチャリでも参加可能な夜のサーキットを疾走する耐久レース「ミッドナイトエンデューロ in OKAYAMA International Circuit」、初心者でも楽しめるよう平均斜度があえて抑えられているヒルクライムチャレンジ「高梁吹屋ふるさと村大会」、2016年より始まった(2018年は大雨により中止)「ファンライド鏡野」、距離11.3kmで標高差662mの「ヒルクライムin若杉」、サーキットで開催される「中山サーキット・ロードフェスティバル」、初心者でも子供でも楽しめる完全フラットコースのイベント「灘崎クリテリウム&キッズレース」、2018年に”晴れの国おかやま7時間エンデューロ”からリニューアルされた「おかやまエンデューロ」などがある。
また、岡山県には全国でも珍しい福祉要素のあるロードバイクイベントが開催されている。瀬戸内市及び近隣の障がい者施設によるおもてなしがある「瀬戸内市福祉センチュリーライド」である。
5.岡山県のヒルクライム
岡山県には挑戦挑戦すべきヒルクライムが2つある。
佐治経由の辰巳峠(鳥取県鳥取市・岡山県苫田郡)と、裏ルートの金甲山(岡山県玉野市)である。