滋賀県は県域の17%を琵琶湖が占め、福井・岐阜・三重・京都に囲まれる近畿地方北の東部に位置する内陸県である。平均高度は293m、最高地点は滋賀県米原市・岐阜県揖斐郡揖斐川町・不破郡関ケ原町にまたがる伊吹山地の主峰の伊吹山の1,377mである。
気候の特徴は、全域が内陸性気候である。ただし、北部は北陸・山陰型の日本海側気候を、南部は太平洋側気候および瀬戸内海式気候を併せ持つ。年間平均気温は島根・鳥取・群馬・奈良と同じく全国28位の14.9℃で、年間日照時間は全国24位の1,971時間、年間降雨量は全国30位の1,450mmである。
県庁所在地は大津市。
人口は約140万人で、うち25歳以上のサイクリング人口は81,000人であり、25歳以上人口100人あたりの数は全国7位である。
1.滋賀県の競輪場
滋賀県には1つ競輪場があった。「大津びわこ競輪場」である。しかし、2011年3月11日に開催廃止となり、今は滋賀県に競輪場は1つもない。
この大津びわこ競輪場は、1950年に滋賀県と大津市が共同で近江神宮外苑公園内に開設。当初は主催数を折半して運営されていたが、1989年より大津市の単独開催となり、滋賀県は主催はしないが場内の土地を保有した。廃止時の実施は日本自転車競技会近畿支部。販売サービスはチャリロトで、電話投票の競輪場コードは52#。イメージキャラクターはネッシーをモチーフにした琵琶湖の恐竜「ビッシー」であった。
2.滋賀県出身の選手
滋賀県出身の競輪選手には、日本名輪会会員であり大津市名誉市民でもある中井光雄、競輪選手史上最年長優勝記録58歳を保持する近江八幡市出身の井狩吉雄、40歳にして初のGI制覇を果たした内林久徳、DOBERMAN INCの元メンバーである馬渕智史、バイクトライアル世界選手権シリーズ優勝3回の水谷好宏、ソウルオリンピックに出場した野洲郡出身の三和英樹などがいる。
3.滋賀県の自転車道・サイクリングコース
滋賀県における大規模サイクリングロードは、近江八幡市白鳥町~能登川町躰光寺を結ぶ25.4kmの琵琶湖東岸の西の湖に接するサイクリングロード「びわ湖よし笛ロード(別名・近江八幡安土能登川サイクリングロード)」、守山市今浜町~志賀町北小松を結ぶ20.5kmの湖岸道路や西近江路に接するサイクリングロード「びわ湖レイクサイド自転車道(別名・守山大津志賀サイクリングロード)」などがある。
また、その他、甲賀町・甲賀駅~大原ダム~櫟野寺~甲賀駅~油日神社にかけて延長20kmの「甲賀サイクリングコース」、長浜市・サイクリングタ-ミナル~賤ヶ岳~余呉湖~今津町・今津にかけての延長67kmの「長浜・湖北サイクリングコース」、犬上郡甲良町を起点とした親水公園や西明寺をめぐる「せせらぎ遊園観光ラリーコース」など、ロードレーサーに人気のコースがいくつかある。
また、公益社団法人びわこビジターズビューローは滋賀県公式観光サイトの中で「半日コース」や「一日コース」、あるいは「一泊二日コース」に分け、サイクリングコースを多数紹介している。
4.滋賀県の自転車イベント
滋賀県では160kmを8時間以内に走るセンチュリーライドは1つ開催されている。「びわ湖一周ロングライド」、通称「ビワイチライド」のセンチュリーライドコースである。
また、その他にも滋賀県では多くの自転車イベントが開催されており、公道を10時間交通規制して開催される滋賀県唯一のロードレース「守山野洲川クリテリウム」、山・川・琵琶湖と高島市が誇る自然を存分に味わえる「高島ロングライド100」、東近江市ふれあい運動公園で開催される「ワールドサイクル&ベックオンフェスタ」、サイクルロードレース協会が主催する「東近江クリテ」など、ロードレーサーに人気のイベントが多い。
5.滋賀県のヒルクライム
滋賀県には挑戦挑戦すべきヒルクライムが2つある。
西高経由の御斉峠(三重県伊賀市・滋賀県甲賀市)、伊吹山ドライブウェイヒルクライム(滋賀県米原市・岐阜県不破郡)である。