富山県は、東は新潟・長野、南は岐阜、西は石川に接する中部地方の北部に位置する県である。平均高度は571m、最高地点は日本では数少ない氷河が現存する大汝山(おおなんじやま)の3,015mである。
気候の特徴は、全域が日本海側気候で、かつ豪雪地帯に指定されており、夏はフェーン現象により気温は高く多湿である。年間平均気温は14.3℃と全国36位で、年間日照時間は全国で9番目に短い1,769時間、年間降雨量は全国6位の2,535mmである。
県庁所在地は富山市。
人口は約105万人で、うち25歳以上のサイクリング人口は52,000人であり、25歳以上人口100人あたりの数は全国16位である。
1.富山県の競輪場
富山県には1つ競輪場がある。富山市の富山競輪場(愛称は「ドリームスタジアムとやま」)である。
富山競輪場は、施設所有者が株式会社桝田酒造店で主催は富山市。競技実施はJKA中日本地区本部中部支部。車券販売のウェブサイトはKドリームスで、電話投票での競輪場コードは46#である。ちなみに、富山競輪場は全国の競輪場の中で最寄り駅から入場門の距離が最短な競輪場である。
2.富山県出身の選手
富山県出身の競輪選手には、滑川市出身の伊藤公人、富山市出身の稲積秀樹・宮越孝治・宮越大などがいる。
3.富山県の自転車道・サイクリングコース
富山県における大規模サイクリングロードは、18.7kmの中央サイクリングロードを含む富山県五福公園から小矢部市石動駅までの総延長58.8kmの「富山庄川小矢部自転車道」、富山市鵯島~朝日町宮崎にかけての全長62.5kmの「しんきろう自転車道(別名「富山朝日サイクリングロード」)」などがある。
その他、富山県は3つのサイクリングコースを推奨している。
氷見市阿尾~朝日町にかけての富山湾岸沿いの眺望のよい総延長約88kmの「富山湾岸サイクリングコース」、立山連峰のパノラマ風景や沿線地域の観光施設が巡れる約71kmの「田園サイクリングコース」、富山市(国道415号四方荒屋交差点)~富山市(県道富山笹津線福居交差点)にかけて富山湾岸サイクリングコースと田園サイクリングコースをつなぐ約18kmの「湾岸・田園連絡サイクリングコース」である。
4.富山県の自転車イベント
富山県では160kmを8時間以内に走るセンチュリーライドは開催されていないが、富山県の東部に位置する自然に恵まれた新川地区3市3町を回るサイクリング「チャレンジライドにいかわ」、名水の里・黒部発のヒルクライムロードレース「ライドアクロス黒部」、グループサイクリング・観光・安全の3つをテーマに掲げるジェントルライドのサイクリングイベント「富山あいのかぜジェントルライド」、海抜ゼロメートルの富山湾から世界遺産の五箇山を駆け抜ける「グランフォンド富山」、氷見から朝日までの約88キロに及ぶ風光明媚な富山湾岸サイクリングコースを活用したサイクリング大会「富山湾岸サイクリング」などが開催されている。
5.富山県のヒルクライム
富山県には挑戦挑戦すべきヒルクライムが2つある。
南砺経由の夕霧峠(富山県南砺市・石川県金沢市)と、金沢経由の夕霧峠(石川県金沢市・富山県南砺市)である。