
和歌山県は、北は大阪、東は奈良と三重に接し、近畿地方の南部に位置する県である。平均高度は秋田県とほぼ同じの316m、最高地点は和歌山県田辺市龍神村と奈良県吉野郡十津川村との境にある龍神岳の1,382mである。
気候の特徴は、南部は太平洋側気候で北部は瀬戸内海式気候である。年間平均気温は大阪・兵庫・佐賀と同じく全国8位の16.7℃で、年間日照時間は全国11位の2,145時間、年間降雨量は県南部東側は年間雨量が4,000mmにも達する多雨地帯だが、県全域で平均すると全国33位の1,410mmである。
県庁所在地は和歌山市。
人口は約94万人で、うち25歳以上のサイクリング人口は32,000人であり、25歳以上人口100人あたりの数は全国37位である。
1.和歌山県の競輪場
和歌山県には1つ競輪場がある。和歌山市五筋目(いつすじめ)にある和歌山競輪場である。
和歌山競輪場は、施設所有および主催は和歌山県で、競技実施はJKA中日本地区本部近畿支部。車券販売のウェブサイトはKドリームスで、電話投票の競輪場コードは55#。マスコットキャラクターは2002年度に誕生したみかんの「わかちゃん」である。
また、和歌山県出身の競輪選手には、田辺市出身の稲毛健太、和歌山市出身の布居寛幸らがいる。
2.和歌山県の自転車道・サイクリングコース
和歌山県における大規模サイクリングロードは、西牟婁郡白浜町十九渕~西牟婁郡白浜町日置を結ぶ20.6kmの「白浜日置川自転車道」、東牟婁郡太地町太地~和歌山県新宮市新宮を結ぶ25.3kmの「太地新宮自転車道」などがある。
また、和歌山県はいくつかのコースをwebサイトで紹介している。
ロードレーサー向けには、JR海南駅〜紀美野町〜長谷宮〜道の駅あらぎの里〜道の駅明恵ふるさと館〜JR藤並駅を駆け抜ける最難関のサイクリングルート「海南ー藤並ルート」、JR串本駅〜道の駅すさみ〜道の駅イノブータンランドすさみ〜道の駅椿はなの湯〜JR白浜駅を駆け抜ける南紀熊野ジオパーク満喫ルート「串本ー白浜ルート」、R新宮駅〜熊野速玉大社〜熊野川物産販売所かあちゃんの店〜おくとろ温泉〜七色ダムを巡る過酷なコース「新宮ー北山村ルート」、JR紀伊勝浦駅〜大門坂〜那智の滝
〜那智高原公園〜JR那智駅といった世界遺産を目指すヒルクライムルート「那智の滝ヒルクライムルート」、JR・南海橋本駅〜総本山金剛峯寺〜高野星と川のふるさと紀州美里温泉だるま湯〜かじか荘〜JR海南駅を結び約18kmでおよそ800mを登るヒルクライムコース「橋本ー海南ルート」などがアップされている。
3.和歌山県の自転車イベント
和歌山県ではロードレーサー向きのイベントがいくつか開催されている。
高低差921mの古道を制する”大雲取山頂コース”か景観を眺めながら仲間と楽しく走れる”妙法山阿弥陀寺コース”かが選べる「那智勝浦町熊野古道ヒルクライム」、世界遺産高野山に挑むリタイア必至の鉄人コースが用意されている「わかやまサイクリングフェスタ」などである。
また、趣向を凝らしたイベントも多く、桃と桜の花が咲く紀の川エリアの各グルメポイントを巡る「ピンクリボンサイクリングin 紀の川」、旧南紀白浜空港跡地を使用して行うクリテリウム「白浜エアポートクリテリウム」などがある。
4.和歌山県のヒルクライム
和歌山県には挑戦挑戦すべきヒルクライムが2つある。
和歌山経由の鍋谷峠(大阪府和泉市・和歌山県伊都郡)と大阪経由の鍋谷峠(大阪府和泉市・和歌山県伊都郡)である。