山形県は、北は秋田、東は宮城、南東は福島、南西は新潟と接し、東北地方の南西部に位置する県である。平均高度は437m、最高地点は十和田八幡平国立公園の南端に位置し、秋田県仙北市と岩手県岩手郡雫石町にまたがる秋田駒ヶ岳の1,637mである。

気候の特徴としては、ほぼ全域が典型的な日本海側気候であり、一部例外はあるものの概ね全域が特別豪雪地帯である。年間の平均気温は11.8℃と全国で4番目に低く、日照時間は日本で5番目に短い1,737時間、年間降雨量は全国で10番目に少ない1,337mmである。

県庁所在地は山形市。
人口は約110万人で、うち25歳以上のサイクリング人口は41,000人と、25歳以上人口100人あたりの数は全国31位である。

1.山形県の自転車道・サイクリングコース

山形県における大規模サイクリングロードは、西川町大字間沢～山形市山寺を結ぶ総延長37.1kmの「さくらんぼサイクリングロード」、米沢市花沢～東置賜郡高畠町安久津を結ぶ総延長23.9kmの「置賜（おきたま）自転車道」、東田川郡庄内町清川～鶴岡市日出を結ぶ総延長40.8kmの「庄内自転車道（立川鶴岡自転車道）」などがある。

その他、700本の桜が植えられている東置賜郡高畠町山崎～二井宿の「まほろばの緑道」、徳良湖畔の自然の中を駆ける「徳良湖畔サイクリングロード」なども人気のサイクリングコースである。

2.山形県の自転車イベント

山形県では160kmを8時間以内に走るセンチュリーライドこそ開催されていないものの、山形県と宮城県の4地域（山形県高畠町、南陽市、宮城県七ヶ宿町、白石市）を結ぶ国道113号（みちのくおとぎ街道）を自転車で走り、各地の「ご当地麺グルメ（グル麺）」を食べ尽くす新しいサイクリングイベント「ツール・ド・みちのくおとぎ街道　グル麺ライド」や、総距離130km以上の「ツール・ド・さくらんぼ」、寒河江市で行われるママチャリ6時間耐久レース「さくらんぼママチャリエンデューロ」など特徴あるイベントが開催されている。

3.山形県のヒルクライム

山形県には挑戦すべきヒルクライムが4つある。

宮城経由の花立峠（大崎市・山形県最上郡）、綱木経由の綱木峠（米沢市）、関経由の綱木峠（米沢市）、裏磐梯ヒルクライム（福島県耶麻郡・米沢市）である。