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2020.7.7

【Zwiftスタート完全ガイド(導入編)】ZWIFTの始め方とオススメ機材

【Zwiftスタート完全ガイド(導入編)】ZWIFTの始め方とオススメ機材

もはや一つのジャンルと言っても過言ではないバーチャルサイクリング「ZWIFT(ズイフト)」。人気急上昇中ということもあって「これから始めたい!」と思っている人は多いはず。しかしその一方で、「ZWIFTがどんなものかはイメージできているが、何を揃えたらいいのかわからない」「どんな機材がお勧めなのか教えて欲しい」と、ZWIFTデビューに二の足を踏んでいる人も多いと聞きます。

そこで今回は、ZWIFTの始め方と、オススメ機材を完全ガイド。

ZWIFTに関心がある!そんな方は是非参考にしてください

1.ZWIFTダウンロード

ZWIFTを始めるには、アプリをインストールする必要があります。
iOS、MAC、WINDOWS、ANDOROIDでそれぞれで異なりますが、以下のサイトから入手できます。

https://www.zwift.com/ja/download

まずは入手してインストールしましょう。

ただし、それぞれのデバイスに対して次の通り要件があります。これに該当しなければ、ZWIFTをプレイすることはできません。

a)PCの場合
macならOS10.9以上、WindowsならWindows 7(64bit)以上のバージョンが必要です。これ以下のものではZWIFTは起動しません。

b)iPad/iPhoneの場合
iPadなら、モデルとしてはiPad Pro、iPad Airかそれ以降のもの、iPad mini 2かそれ以降のもの。iOSのバージョンは9.0以上。

iPhoneなら、モデルとしてはiPhone 5S、iPhone SEかそれ以降のもの。iOSのバージョンは9.0以上。

c)Android端末の場合
OSはAndroid 6.0かそれ以降。
なお、対応機種は次の公式サイトを参照。
https://forums.zwift.com/t/android-supported-devices-updated-dec-22-2019/44902

2.トレーナーを用意する

ZWIFTで使用するトレーナーには2種類あります。スマートトレーナーとクラッシックトレーナーです。

もし本格的にZWIFTを楽しみたいという方にはスマートトレーナーがオススメです。
とりあえず手軽に、導入費用をあまりかけずに楽しみたい方には、クラッシックトレーナーがオススメです。

ここではZWIFTを最大限楽しめるスマートトレーナーについて解説します。

2-1.スマートトレーナーの種類

スマートトレーナーは、ZWIFTとペアリングされて自動で負荷が変わるインドアトレーナーです。

トレーナーがデバイスと直接ペアリングし、負荷から出力(パワー)を計算。ZWIFT内でスピードやW(ワット)として表示されます。より高価なモデルになると、コースの斜度や、他のライダーの後ろで風よけする「スリップストリーム効果」を自動的な負荷調整で再現してくれます。

ダイレクトドライブ式・タイヤドライブ式・3本ローラーといった具合に、豊富な種類があります。

2-1-1.ダイレクトドライブ式

ダイレクトドライブ式は、後輪を外してトレーナー側のスプロケットにチェーンをセットし、内蔵されたレジスタンスユニットで負荷をかけるタイプです。

メリットは、非常に優れた静音性。そして、高い計測制度と負荷。
デメリットは、安くても9万円はするほど高価であり、持ち運びづらい点です。

2-1-2.タイヤドライブ式

タイヤドライブ式は、後輪のクイックシャフトで固定し、磁石やオイル等を使ってタイヤに負荷をかける最もスタンダートなタイプです。

メリットは、高い静音性を持ちながらも、自然な負荷が可能な点。
デメリットは、タイヤが摩耗する点と、ダイレクトドライブ式と比較すると精度に劣る点です。

2-1-3.リムドライブ式

リムドライブ式は、後輪のクイックシャフトで固定し、ホイールのリムを挟んで負荷をかけるフィットネス向きのタイプです。

メリットは、タイヤの摩耗がないところ。
デメリットは、スリップしやすく、負荷範囲が狭い。また、騒音が大きめな点です。

2-2.スマートトレーナーの選び方

ダイレクトドライブ式・タイヤドライブ式・3本ローラーには、それぞれ特徴があり、どのような条件・用途で使用するかによってタイプが決定できます。

選択基準を以下にまとめました。表を参考にしてください。

タイプ環境・用途
ダイレクトドライブ式・静音性は非常に重要
・精度の高いパワートレーニングを希望
・予算は10万〜20万円
タイヤドライブ式・静音性はそれなりに重要
・パワートレーニングを希望
・予算は10万円以下
3本ローラー・静音性は重要ではない
・スキルとパワーを同時に鍛えたい
・広い収容スペースがある

3.スマートトレーナーのオススメ機材

どのタイプのスマートトレーナーにするか決まったら、次はメーカーを決めましょう。

トレーナーのメーカーはそれこそたくさんありますが、数あるメーカーの中で、アメリカの「Wahoo」とオランダの「Tacx」はスマートトレーナーのシェアを二分する2大巨頭です。2019年の時点では、2社が出す機種のシェアを合わせると、Zwift利用者の約7割を占めます。

この状況に食い込む形でシェアNo.3の「Elite」があり、特に最近はデザインを重視したモデルが充実し、人気が高まっています。また2019年になって「Xplova」の台頭も顕著です。

そこでこの記事では、その4メーカーからオススメのスマートトレーナーをピックアップしていきます。

*リムドライブ式はダイレクトドライブ式やタイヤドライブ式と比べてメリットが少なく、また、商品数もあまりないので、この記事では割愛します。

3-1.ダイレクトドライブ式のオススメ

3-1-1.Wahoo(ワフー)

Wahooはジョージア州アトランタに拠点を置くフィットネステクノロジー企業です。2014年頃のベータテスト時代(当時はまだ「ワトピア」はなく、「Jarvis Island」という仮想世界でテストされていた)、ピナレロやRaphaなどと提携し、Zwiftの広報活動を行っていた企業です。

a)KICKR

KICKR(キッカー)はチームイネオスにスポンサー提供していることでも知られている商品です。そのため知名度も高く、2018年時点では、この機種だけでZwift利用者の37%も占めています。

計測精度と最大負荷のレベルはトップクラス。また、勾配に合わせてフレームの傾きを自動調整させる「Kickr Climb」とセットで利用すれば、登り+20%・下り-10%の斜面も忠実に再現できるスマートトレーナーとなり、より実走に近いトレーニングが可能になります。

利用時以外は、ハの字に広がった脚を閉じれば収納面積54x23cmと、とてもコンパクトになります。

音についても2019モデルより大幅に改善され、静音性も抜群。機能性・拡張性・静音性のあらゆる面から見てトップに君臨するモデルにアップグレードされました。

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b)KICKR Core

KICKR Core(キッカーコア)はキッカーのセカンドグレードです。

キッカーとの主な違いは、大きく二つ。折り畳めないこと。そして、最大パワーと勾配が若干低いこと。

それでも十分な計測最大値を持つため、収容スペースに余裕さえあれば、ダイレクトドライブ式の中でコスパ含め最高の選択肢の一つとなることは間違いありません。

キッカー同様、キッカークライムへの拡張性や静音性の高さもポイントです。

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3-1-2.Tacx(タックス)

Tacxはスポーツとテクニックに大きな情熱を注ぎ込む革新的会社です。創業は1957年5月1日。オランダのヴァッセナールで自転車の販売・修理店として創業されました。その後、1964年にモペッド用のエキゾーストの製造を開始すると、1969年にはビジネスパークの小さな工場へと成長し、現在では自転車販売・修理店兼ローラー・メーカーとして世界80ヵ国でアスリート向けに革新的な製品を開発、提供する世界的に有名なブランドへと成長ました。

a)NEO 2T Smart

2019年まで日本国内で人気No.1だったNEO Smartの後継機。その2020モデルとして生まれ変わったのが「NEO 2T Smart」です。

全トレーナー中トップの計測精度・最大負荷は変わらず、ペダリングフィール・耐久性・静音性の向上、左右ペダリングパワーの計測、スルーアクスルネイティブ対応など、細かな機能がアップデートがされました。

同じ新ハイエンド機でもWahooに後塵を拝している感こそありますが、それでも以前と同様、精度の高いパワートレーニングを考えているのなら優れた選択肢となるでしょう。

NEO 2T Smartも、使わないときは脚を折りたためば収納面積62x26cmほどまでコンパクトになります。

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b)Flux 2 Smart

「Flux 2 Smart」はTacxのセカンドグレードです。NEO2と比較すると精度は落ちますが、静音性は高く価格も抑えめ。ダイレクトドライブ式をお手頃価格で考えているならオススメです。

とはいえ、前モデル「Flux S」と比較すると、計測精度3%→2.5%、勾配10%→16%、パワー1500W→2000Wと大きくアップグレードしており、上位モデルのスペックに肉薄しています。

ただし、脚が折りたためないため、収容スペースには余裕が必要な点がネック。

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3-1-3.Xplova(エクスプローヴァ)

Xplovaは、ハイエンドなサイクリングコンピュータの設計と製造を専門とする企業です。社名の「Xplova」は、英語の「explore(探索)」とスペイン語の「va(行く)」を組み合わせた造語で、「探索し前進する」ことを意味します。創業は200は年、台湾。その後、2015年に IT 企業の巨大グループである Acer の傘下に入り、それ以来、Xplova 製品の設計に組み込まれるテクノロジーは急速に高度化。人気もうなぎ上りです。

a)NOZA S

Xplovaと言えば、GPSサイコン「X5 Evo」が非常に有名ですが、2019年に登場したプライスバスター製品が「NOZA」です。

計測上限値は他メーカーのハイエンド機に匹敵するスペックを備えながらも、価格は10万円を切る設定。この「NOZA」の登場により、本格的なスマートトレーナーへの敷居は大きく下がりました。

そして、そのNOZAの進化版が、この「NOZA S」。NOZAよりも実走感が増し、静音性も向上。さらにコンパクトに収納可能で、スルーアクスルにも対応。2020年5月に発売されて早々に、「コスパNo.1モデル」との評価も出ています。

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3-1-4.ELITE(エリート)

「ELITE」はイタリアのサイクルアクセサリーの名門ブランドです。グランツールやクラシックレースをはじめ世界最高峰のレースシーンにおいて、トップレーサー達が手にしているチームロゴ入りボトルや、それを収納するボトルケージの多くがエリート製品です。

UCIワールドツアーにおいては、最も高い採用率を誇るブランド。それがエリートです。

a)Drivo Ⅱ

「Drivo Ⅱ(ドライヴォⅡ)」は、精度・勾配・静音性などの面において、WahooやTacxのハイエンド機と競合するハイスペックモデルです。使わないときは脚を折りたたんで保管しやすいサイズにすることができます。

このモデルを魅力はスペック以外にもあります。高機能なトレーニングメニューがこなせる専用アプリ「My E-Training」(年間¥1,200)の36ヶ月利用ライセンスが特典となっているところです。

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b)SUITO

「SUITO(スイート)」は、2020シーズンNewモデルの、Eliteのエントリークラスモデルです。価格が若干低い分、精度や計測最大値では劣りますが、折りたたんだときのコンパクト性は非常に優れています。収納時の幅は、なんと15cm。他メーカーと比べても半分ほどの大きさに収まっています。

狭い住宅事情のサイクリストにとっては最も適したモデルの一つでしょう。

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3-2.タイヤドライブ式のオススメ

3-2-1.Wahoo(ワフー)

a)KICKR Snap

KICKR Snap(キッカースナップ)は、タイヤドライブ式の中では最高の性能を誇るといっても過言ではありません。タイヤスリップのない安定感、誤差の少ないパワー計測、非常に優れた静音性。そして、ソリッドなデザインや、脚が折りたためることによる携帯性。どれも一級品です。

また、KICKR Climbと組み合わせて斜面の再現をするトレーニングができる点も魅力です。

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3-2-2.Tacx(タックス)

a)Bushido Smart

「ブシドー」は、タイヤドライブの中で最大の15%の斜度を再現できるトレーナーです。また、ブシドーはコンセント不要で利用可能な自家発電式完全ワイヤレスで、ブレーキも磁気ブレーキではなくエンジンブレーキのため、実走に近いライディングが体感できるのもポイントです。

脚を折りたたんでコンパクトにすることもできます。

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b)Vortex Smart

「Vortex(ヴォルテックス)」はTacxのエントリーモデルです。設置が簡単で、安定したライドフィールが得られる点が特徴です。ただ、他者パワーメーターの平均値と比較して+12%程度パワー計測が高めに出る傾向があるので注意が必要です。

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3-2-3.Elite(エリート)

a)TUO

スタイルとパフォーマンス。 2020シーズンの新作「テュオ」最大の特徴は、そのスマートなデザインでしょう。このテュオは、機能的でモダンなデザインをクリエイトし続けている「Adriano Design」の協力のもと開発されました。ブナ木材を使った脚を折りたためば、インテリアにも違和感なく馴染む佇まいになる点も魅力の一つです。

精度も±3%と、一般的なサイクリストにとっては文句のない機能性。さらに「my E-Training」の1年間無料ライセンス付きです。

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b)Qubo Digital Smart B+

「キューボ」はスマートトレーナーの中で最も安価なクラスに属するトレーナーです。パワーの計測誤差は大きく、勾配の再現は6%。しかし、フィットネスとして利用するには十分な性能です。

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4.もっと手軽にZWIFTを始める方法

ZWIFTを満喫するならスマートトレーナーの利用がベストですが、クラシックトレーナー(いわゆる普通の固定式ローラー台、または3本ローラー)と、パワーメーターまたはスピードセンサーのみを使ってプレイすることも可能です。

とりあえず、ありものでプレイしてみたい。

そんな方には適しています。
メリットは手っ取り早く始められること。
デメリットは、負荷が自動で変わらないので臨場感が乏しいことです。

この章では、クラシックトレーナーを利用したZWIFTの構成について紹介します。
「パワーメーターでプレイ」する方法と、「スピードセンサーでプレイ」する方法の二つがあります。

4-1.パワーメーターでプレイ

Bluetooth接続できるパワーメーターなら、mac PC、iPad、iPhone、Android端末とペアリングさせプレイすることが可能です。Windows PCの場合は、ANT+ドングルを使い、ANT+で接続することができます(mac PCもANT+ドングルを使ってANT+接続が可能)。

ZWIFTの世界では出力によって速度が決定されます。したがって、パワーメーターなら正確な速度でのプレイが可能と言えます。

4-2.スピードセンサーでプレイ

パワーメーターと同様にBluetoothかANT+で接続できるスピードセンサーをリヤホイールに装着すれば、スピードセンサーのみでもZWIFTをプレイすることはできます。

ちなみに、ZWIFT対応トレーナーにはクラシックトレーナーも含まれています。そして、それぞれのトレーナーで出した速度に応じ、ZWIFTが出力を概算してくれる機能がついているため、100%正確な速度ではありませんが最も手軽にプレイする方法です。

4-3.通信規格における注意点

4-3-1.ZWIFTに対応している通信規格

ZWIFTがプレイできる通信規格は、「ANT+」か「Bluetooth」です。このいずれかの記載がないものは独自の通信規格のため、ZWIFTは利用できません(CATEYEのサイコンは大半が独自規格なので、ZWIFTには利用できないケースが少なくありません)。

4-3-2.通信規格がANT+の場合に必要な機器

送信の通信規格がBluetoothなら、基本的に専用の受信機器は必要ありません。
しかし、ANT+の場合は受信するための機器が必要となります。

ANT+はGARMIN(ガーミン)が開発した超低電力でワイヤレス通信を可能にする規格です。ただし、Bluetoothと比較して対応機器が少なく、パソコンやiPhoneでも受信できますが(パソコンならUSBに差し込むだけ。iPhoneならコネクタに差し込むだけ)、受信する場合には専用の受信機器を使う必要があります。

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5.まとめ

ZWIFTをプレイしたいなら、お手持ちのデバイスにアプリをインストールし、トレーナーを選ぶだけ。

ただし、トレーナーには二種類あって、もしZWIFTを満喫したいなら「スマートトレーナー」を選択しましょう。スマートトレーナーは斜度などをリアルタイムで計算し、負荷を自動調整してくれます。

チャリストックではZWIFTで使用するトレーナー(特にスマートトレーナー)も買取っていますが、ここ最近、グレードアップッさせるために買替える方が目立っています。本当にZWIFT人気を肌で感じています。

ZWIFT始めようかな。

そう思ったらその日が吉日。早速ズイフターになって世界へ駆け出しましょう!

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