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サイクルトレインを実施している日本の鉄道路線まとめ(東日本編)

サイクルトレインとは、電車にそのまま自転車・ロードバイクと一緒に乗車できるサービスです。そのまま乗車できるので、輪行よりはるかに使い勝手が良く便利なサービスですが、鉄道会社によって利用可能期間や持ち込みの規定などが様々です。そこでこの記事では東日本で例年サイクルトレインを実施している鉄道会社をまとめてみました。
サイクルトレインを実施している日本の鉄道路線まとめ(東日本編)

1.東北地方のサイクルトレイン

1-1.津軽鉄道レンタルサイクル(青森県)

津軽鉄道線は、青森県五所川原市の津軽五所川原駅から青森県北津軽郡中泊町の津軽中里駅までを結び、津軽半島の中央部を南北に縦貫する鉄道路線です。冬季には客車内の暖房に石炭焚きのダルマストーブを用いる「ストーブ列車」が運行されますが、毎年4月初旬から11月中旬までの期間にはレンタル限定のサイクルトレインが運行されます。貸出駅は以下の通りです。

①津軽五所川原駅(立佞武多号:6台)9時〜17時
②金木駅(太宰号:6台)9時〜17時
③芦野公園喫茶店「駅舎」(さくら号:2台)10時〜16時
④津軽中里駅(ほたる号:6台)11時〜17時

レンタル手続きには身分証明書の提示が必要となります。
また、利用料金は無料です。

1-2.秋田内陸縦貫鉄道サイクルトレイン(秋田県)

鷹巣駅〜角館駅を結ぶ秋田内陸縦貫鉄道は、毎年春から秋にかけてサイクルトレインを運営しています。2017年は5月8日〜9月30日(5/20・5/21・8/11〜13・9/24を除く)、2018年は5月12日〜10月8日(5/19・5/20・8/11・8/12・9/23を覗く)の期間中に実施され、自転車が持ち込める時間帯は2018年は以下の通りです。

【平日】
鷹巣・阿仁合・角館各駅の発車時刻が 9:00 から 16:00 までの列車
【土日祝日および 7/23~8/20】
鷹巣・阿仁合・角館各駅の発車時刻が 6:00 から 18:00 までの列車

運転区間は2017年も2018年も角館〜西鷹巣の間の各駅(鷹巣駅は利用不可)です。
また、利用料金は無料ですが自転車の積み込みは完全予約制で、乗車する1時間以上前に阿仁合(あにあい)駅への申込みが必要です。電話番号は0186-82-2136です。

1-3.飯坂電車サイクルトレイン(福島県)

正式名称「福島交通飯坂線」は、福島県福島市の福島駅から飯坂温泉駅を結ぶ鉄道路線です。地元では「いい電」との愛性で親しまれ、福島北郊の温泉地・飯坂温泉への足として観光客に利用されているのと同時に、通勤・通学路線として地元の方にも利用されています。

そんな飯坂電車に自転車が持ち込める時間帯は以下の通りです。

【平日】
〈下り〉福島発9:30〜13:50 の電車
〈上り〉飯坂温泉発10:55〜15:05 の電車
【土日・祝日】
〈下り〉福島発9:32〜13:50 の電車
〈上り〉飯坂温泉発10:55〜15:05 の電車

ただし、サイクルトレインの利用が可能な駅は〈福島・曽根田・美術館図書館前・岩代清水・上松川・笹谷・平野・医王寺前・花水坂・飯坂温泉〉ですが、〈美術館図書館前・上松川・医王寺前〉は降車のみ可能で、乗車はできません。

利用料金は乗車料金のみです。持ち込み料金はかかりません。また、予約なしで利用できますが、3台以上のグループで利用する際には予約が必要(福島交通桜水駅:024-557-9552)です。

2.関東地方のサイクルトレイン

2-1.上信電鉄サイクルトレイン(群馬県)

世界遺産・富岡製糸場や下仁田ネギ産地を走る「上信電鉄サイクルトレイン」は、毎日の利用が可能です。
ただし、平日と土日祝日で利用できる時間帯が異なります。

【平日】
〈下り〉高崎9:25〜14:27発の下仁田行き列車
〈上り〉下仁田9:42〜14:40発の高崎行き列車
【土日祝日】
〈下り〉高崎7:10〜14:27発の下仁田行き列車
〈上り〉下仁田7:25〜14:40発の高崎行き列車

なお、利用できる駅は〈高崎・吉井・上州福島・上州富岡・下仁田〉駅に限られます。

利用料金については、持ち込み料金は不要です。乗車料金のみで利用が可能です。しかし、サイクルトレインの利用には鉄道部(027-323-8073)へ事前連絡が必要です。

2-2.上毛電鉄サイクルトレイン(群馬県)

群馬・桐生から前橋をつなぐ上毛電気鉄道のサイクルトレインは、毎日の利用が可能です。
ただし、平日と土日祝日で利用できる時間帯が異なります。

【平日】
〈下り〉中央前橋7:47発〜終電まで の電車
〈上り〉西桐生8:00発〜終電まで の電車
【土日祝日】
〈下り〉〈上り〉ともに終日全電車で利用できます

利用料金については、持ち込み料金は不要です。乗車料金のみで利用が可能です。
また、〈中央前橋駅・大胡駅・赤城駅・西桐生駅〉では、電車を利用した方に限って無料で自転車貸出サービスを行っています。

2-3.関東鉄道サイクルトレイン(茨城県)

関東鉄道サイクルトレインの「常総線」「竜ヶ崎線」では、サイクルトレインは毎日運行していますが、自転車が持ち込める時間帯は以下の通りです。

【常総線】
水海道〜大田郷間を9:30~14:30に運行する電車
【竜ヶ崎線】
〈上り〉の以下の3つの時間帯
①竜ヶ崎を5:25〜6:55に発車する〈上り〉佐貫行き の列車
②竜ヶ崎を9:19〜15:30に発車する〈上り〉佐貫行き の列車
③竜ヶ崎を18:55〜23:19に発車する〈上り〉佐貫行き の列車

利用料金については、持ち込み料金は不要です。乗車料金のみで利用が可能です。

2-4.秩父鉄道サイクルトレイン(埼玉県)

秩父鉄道サイクルトレインは、ゴールデンウィークおよび秩父夜祭開催日を除き通年で実施しています。
自転車が持ち込める時間帯は以下の通りです。

【平日】*運転区間は 波久礼〜三峰口間
〈下り〉波久礼発の8:38〜16:37 の列車
〈上り〉三峰口発の8:22〜16:20 の列車
【土日祝日】*運転区間は 御花畑〜三峰口間
〈下り〉御花畑発の8:22〜16:55 の列車
〈上り〉三峰口発の8:23〜17:07 の列車

ただし、サイクルトレインの利用が可能な駅は〈波久礼・野上・長瀞・親鼻・皆野(以上の4駅は平日のみ)・御花畑・武州中川・武州日野・白久・三峰口〉です。

利用料金については、一人1台につき持ち込み料金は不要です。乗車料金のみで利用が可能です。

2-5.JR東日本「総武本線」「内房線」「外房線」「成田線」

2018年1月より運行が始まった「BOSO BICYCLE BASE」(房総バイシクルベース、略称「B.B.BASE」)」は、既存車両209系をまるごとサイクルトレインに改造した列車です。

基本的には土日休日のみの運転で、
「B.B.BASE 内房」では、内房線方面(両国駅 – 和田浦駅・館山駅間)
「B.B.BASE 外房」では、外房線方面(両国駅 – 勝浦駅間)
「B.B.BASE 銚子」では、総武本線方面(両国駅 – 銚子駅間)
「B.B.BASE 佐原」では、成田線方面(両国駅 – 佐原駅間)
のように、週により行き先が変わります。

また、B.B.BASEはJRの旅行商品として発売されていて、プランにより料金は異なります。
予約は首都圏の主なびゅうプラザのほか、JRのWEBサイト『のってたのしい列車旅』から可能です。

2-6.小湊鉄道サイクルトレイン(千葉県)

小湊鉄道サイクルトレインは、紅葉シーズンの11/18〜12/10の土日祝日を除いた土日祝日に運行しています。
利用区間は五井~上総中野で、利用時間は以下の通りです。

〈往路〉五井7:03発(3A)
〈復路〉上総中野16:25発(34A)

また、利用可能車両は上総中野寄りの先頭車に限られます。

利用料金については、一人1台につき持ち込み料金は不要です。乗車料金のみで利用が可能です。
ただし、利用の際には前日までに申し込み(運輸課:0436-21-6771)が必要です。

2-7.いすみ鉄道サイクルトレイン(千葉県)

ムーミン列車として有名ないすみ鉄道のサイクルトレインは、特に運転日時の指定はなく「閑散時間帯」にのみ利用可能としています。そのため、列車の混雑状況等により、乗務員が自転車持込みの可否を判断します。特に3月の菜の花シーズンや5月のゴールデンウィークなど列車が混雑する季節は、日中の自転車持込みが不可となるケースが多くなるので注意が必要です。

料金は自転車持ち込み料金210円です。1日フリー乗車券(1,000円)もあります。

3.北陸地方のサイクルトレイン

3-1.北陸鉄道サイクルトレイン(石川県)

北陸鉄道サイクルトレインは、北陸鉄道が有する2路線、金沢市・野町駅〜白山市・鶴来駅を結ぶ「石川線」と、金沢市・北鉄金沢駅〜内灘町・内灘駅を結ぶ「浅野川線」の両方で運行されています。

利用期間は両線とも毎年3月16日~11月30日で、12月1日~翌年3月15日の冬季間は利用できません。
また、期間内でも雨天の場合は電車内が滑るため持ち込みが不可となっています。

石川線で利用できる駅は「野町駅」と「鶴来駅」で、利用可能な時間は以下の通りです。

【平日】
〈下り〉野町発 9:34~15:26 までの列車
〈上り〉鶴来発 9:34~15:23 までの列車
【土日祝日】
始発~終電まですべての列車

浅野川線で利用できる駅は「北鉄金沢駅」と「内灘駅」で、利用可能な時間は以下の通りです。

【平日】
〈下り〉北鉄金沢発 9:01~15:24 までの列車
〈上り〉内灘発 9:01~15:24 までの列車
【土日祝日】
始発~終電まですべての列車

いずれの路線も、利用料金については持ち込み料は不要です。乗車料金のみで利用が可能です。
ただし、利用できる車両は進行方向に対し2両目に限ります。1両目から乗車した場合は2両目への移動が必要です。

3-2.えちぜん鉄道サイクルトレイン(福井県)

えちぜん鉄道サイクルトレインは、えちぜん鉄道が有する2路線、福井市・福井駅〜勝山市・勝山駅を結ぶ「勝山永平寺線(旧・越前本線)」と、福井市・福井口駅〜坂井市・三国港駅を結ぶ「三国芦原線」の両方で運行されています。

利用期間は例年3月下旬〜11月下旬までの土日祝日限定(ただし、8月11日の三国花火大会の日は除く)です。

勝山永平寺線で利用できる駅は〈越前新保・松岡・永平寺口・越前竹原・勝山〉です。

*福井口駅の利用は平成30年6月24日以降、高架駅となり自転車の持ち込みが禁止されました。
三国芦原線で利用できる駅は〈田原町・福大前西福井・新田塚・太郎丸・西長田・あわら湯のまち・三国・三国港〉です。

両線とも、利用時間は両線とも8時〜18時まで。自転車持ち込み料金は1台200円。原則申し込みは不要ですが、5名以上での利用の際は、事前に「えちぜん鉄道 お客様相談室(0120-840-508)」への申し込みが必要です。

4.中部地方のサイクルトレイン

4-1.豊橋鉄道 渥美線サイクルトレイン(愛知県)

渥美線は豊橋市・新豊橋駅〜田原市・三河田原駅を結ぶ豊橋鉄道の鉄道路線です。
サイクルトレインの実施は早く、2011年9月17日より全線にて、通年で土日祝日は終日利用可能でした。そして2017年7月3日からは、以下の利用時間で実施されるようになりました。

【平日】
10時00分発~14時59分発までの全列車
【土日祝日】
始発~終電までの全列車

ただし、7月中旬土曜に開催される豊橋祇園祭打ち上げ花火の日や、 10月第3土曜・日曜に行われる豊橋まつり、あるいはその他行催事等により車内が混雑する場合は、安全上の理由から利用ができません。

また、自転車が持ち込める制限台数は、1列車につき10台までで、同一グループにて1列車5台以上で利用する場合は、前日の17時までに高師駅(0532-45-4927)へ連絡する必要があります。

自転車の持ち込みが可能なスペースは、三河田原方向の先頭車両の中でも前半分です。
また、持ち込み料金は1台100円です。

4-2.養老鉄道サイクルトレイン(岐阜県・三重県)

養老線は、三重県桑名市・桑名駅〜岐阜県揖斐郡揖斐川町・揖斐駅を結ぶ養老鉄道の鉄道路線で、毎日サイクルトレインを運行。利用できる時間帯は以下の通りです。

【平日】
〈下り〉桑名駅発8:45〜14:45、大垣駅発8:46〜14:45 の列車
〈上り〉大垣駅発9:08〜14:26、揖斐駅発9:18〜14:35 の列車
【土日祝日】
すべての列車

ただし、利用可能な列車でも、行事などにより車両が混雑している場合は安全上の理由から利用が拒否されることもあります。また、利用可能な車両は限定されています。進行方向の前から2両目の車両のみです。

利用料金については持ち込み料は不要です。乗車料金のみで利用が可能です。申し込みも原則不要です。しかし、10名以上での利用時には、事前に駅への問い合わせが必要です。お問い合わせの上、その都度利用可否の判断を仰いでください。

4-3.長良川鉄道サイクルトレイン(岐阜県)

越美南線は美濃加茂市・美濃太田駅〜郡上市・北濃駅を結ぶ長良川鉄道の鉄道路線です。基本的には毎日サイクリングトレインを実施していますが一日一本で、自転車が持ち込める列車は以下の通りです。

【平日】
関駅 8:36発 → 美濃白鳥 10:08着
【土日祝日】
関駅 6:52発 → 美濃白鳥 8:25着

なお、降車はどの駅からもできますが、乗車可能な駅は「関駅」のみです。
また、サイクルトレインの利用には事前予約が必要(長良川鉄道 関駅 0575-22-2253)で定員は5台限り、混雑時には利用不可の場合もあります。

利用料金については持ち込み料は不要です。乗車料金のみで利用が可能です。

4-4.伊豆箱根鉄道 駿豆線サイクルトレイン(静岡県)

伊豆箱根鉄道は、地元では「いずっぱこ」「いずはこ」と呼ばれており、三島駅〜修善寺駅を結ぶ「駿豆線」、小田原駅〜大雄山駅を結ぶ「大雄山線」、十国登り口駅〜十国峠駅を結ぶ「十国鋼索線(箱根十国峠ケーブルカー)」の3路線を有しており、その内「駿豆線」のみで、2016年12月1日より実証実験経て2017年4月1日より通年、サイクルトレインを実施しています。

伊豆箱根鉄道 駿豆線サイクルトレインにて自転車が持ち込める時間帯は以下の通りです。

【平日】
〈下り〉三島駅発の9:00~14:53 の列車
〈上り〉修善寺駅発の9:02~14:58 の列車
【土日祝日】
〈下り〉三島駅発の7:11~17:50 の列車
〈上り〉修善寺駅発の7:05~17:52 の列車

ただし、特急踊り子号ではサイクルトレインは実施しておらず、利用可能な駅は〈三島広小路・原木駅・牧之郷駅を除く各駅〉に限られます。また、持ち込み可能な台数は1列車につき6台までです。

持ち込み可能スペースも決められています。
修善寺方先頭車両(1号車)の乗務員室付近と、三島方先頭車(3号車)の乗務員室付近。
乗車可能ドアについては、修善寺方先頭車両(1号車)の乗務員室近くのドアと、三島方先頭車(3号車)の乗務員室近くのドアです。

利用料金については持ち込み料は不要です。乗車料金のみで利用が可能です。

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