京都府は、東は福井・滋賀・三重、西は大阪・兵庫、南は奈良に接する近畿地方の中部から北部に位置する府である。平均高度は東京より18m高い264m、最高地点は京都府京都市左京区と滋賀県大津市との境に位置する皆子山の972mである。

気候の特徴は、府北部は日本海側気候で豪雪地帯が広がり、府南部は瀬戸内海式気候である。年間平均気温は愛知・岐阜・岡山・三重と同じく全国21位の16.1℃で、年間日照時間は全国35位の1,825時間、年間降雨量は全国36位の1,377mmである。

府庁所在地は京都市。
人口は約260万人で、うち25歳以上のサイクリング人口は177,000人であり、25歳以上人口100人あたりの数は全国2位である。

1.京都府の競輪場

京都府には1つ競輪場がある。向日市にある「京都向日町競輪場」である。

京都向日町競輪場は、施設所有および主催は京都府で、競技実施はJKA中日本地区本部近畿支部。販売サービスはチャリロトで、電話投票の競輪場コードは54#。イメージキャラクターは「ムコリンムッチー」である。

2.京都府出身の選手

京都府出身のロードレース選手には、城陽市出身でロンド・ファン・フラーンデレン（オランダのロードレース）などに日本人として初めて出場した三船雅彦がいる。

また、マウンテンバイクレース選手には、2004年のアテネオリンピックに出場した中込由香里、シクロクロス選手には竹之内悠などがいる。

一方、競輪選手には、京都市出身の荒木実・畑段嵐士・村上義弘・村上博幸・自転車競技日本代表監督の松本整、舞鶴市出身の稲垣裕之、福知山市出身の奥平充男、宇治田原町出身で元・広島東洋カープ投手の塚本善之、その他、伊藤保文、加藤晶、川村晃司、野口正則、松本勝明らがいる。

3.京都府の自転車道・サイクリングコース

京都府における大規模サイクリングロードは、京都市西京区嵐山～木津川市木津を結ぶ総延長45kmの「桂川サイクリングロード（別名・京都八幡木津サイクリングロード）」、与謝郡与謝野町滝～能与謝郡与謝野町岩滝にかけて道の駅・シルクのまち かやから天橋立を目指すような12.2kmの「加悦岩滝自転車道」、宮津市田井～宮津市大垣にかけての天橋立のある宮津湾沿い22.4kmの「栗田半島天橋立シーサイド自転車道（別名・田井大垣サイクリングロード）」などがある。

その他、南丹市日吉町にある近畿最大級を誇る日吉ダム湖の周回サイクリングコース「日吉ダム周回コース」、京田辺市境界～木津川市境界にかけての田園地帯コース「木津川サイクリングコース」、八木駅を起点に八木シティホール～住吉神社～知恵寺～安楽寺太鼓櫓～氷室神社～大送神社～清源寺木喰仏をめぐる「木喰の道」など、京都ならではのロードバイクが楽しめるコースも数多い。

また、京都府は、全国の自転車愛好家やロードレーサーが京都府中丹地域（福知山市・舞鶴市・綾部市）を訪れ、サイクリングを安心して楽しむことができるよう延長100kmに及ぶ「ゆラリー」サイクリングコースを設定し、整備している。

4.京都府の自転車イベント

京都府には自転車イベントが数多く開催されている。南丹市美山町向山集落内に設ける１周約970mの未舗装の周回コースを使用したクリテリウム形式のレースイベント「ゆずの里向山グラベルクリテリウム」、嵐山を起点に秋の京都を駆け抜ける「KYOTO ロングライド in South Around」、大人も子どもも楽しめる夏の複合型サイクリングイベント「京都美山サイクルグリーンツアー」、かやぶきの里を駆け抜ける公道レース「京都美山サイクルロードレース」、トレジャーマップにあるチェックポイントを探し出しスタンプを獲得する「京都ライドサーカス」、鬼のような過酷さが評判の大江山越えの190kmコース「海の京都 TANTANロングライド」、京都府中丹地域を周回する距離150km・獲得標高は2060mの「グランフォンド京都」など、京都では観光地を巡る家族向けのものから本格ロードレーサー向けのイベントなど、様々なイベントが開催されている。

5.京都府のヒルクライム

京都府には挑戦挑戦すべきヒルクライムが4つある。

南丹市佐々里経由の佐々里峠（右京区・南丹市）、南ルートの芹生峠（京都市）、大原百井町経由の百井峠・前ヶ畑峠（京都市）、兵庫経由の三春峠（兵庫県丹波市・京都府福知山市）である。